追悼特集表紙
大学時代の村山実さん

1957(昭和32)年の秋季リーグ前の村山さん。撮影時に30分遅刻し、ほかの選手をムッとさせたという(前川洋さん提供)

関西大入学秘話



 村山実さんが関大に入学する2年前、日生球場で関西学院大との「関関戦」が初のナイターゲームで行われた。村山さんはこの試合を観戦していたという。
 伝統の関関戦ということで、関大、関学の両校の学生や一般のファンが埋め尽くした。野球を観戦すると、体育の単位がもらえたという話も残っている。
 関大の先発は当時1年生ながらエースの森本達幸さん(現郡山高校野球部監督)。森本さんは郡山高校出身で地方大会で活躍、関大野球部に鳴り物入りで入学した。当時、上級生との上下関係が厳しく、1年生でベンチ入りは滅多にないことだった。
 村山さんは入学後、森本さんに「僕もあの時、試合を見ていたんです。1年生で投げている森本さんを見て、僕もと思い関大に入学したんです」と語ったという。
 村山さんは関大に入学する前に、立教大のセレクションを受けた。高校時代にめぼしい成績がない村山さんは不合格。当時の立教大の1年生には将来「永遠のライバル」となる長嶋茂雄さんがいた。【記事中の肩書きや名前は記事が掲載された1998年当時のものです】